今日の日経夕刊。高額食材の値下がり続いているとの報道。国産高級和牛やブランドマンゴーや高級マグロなどの水産品の値崩れがすさまじいという。ああいうものを喜んで食う風潮はバブル以外の何ものでもなかった。国民はようやく平常心を取り戻しつつあるのだ。長期的に見て、今回の世界大不況も、まんざら悪いことではなかった。でも、下がったと言ってもまだめちゃくちゃ高い。まだまだ下がるだろう。
値下げしたブランド超高級マンゴーはこれまで二個5万円で贈答品として売られていたという。今どきこんなマンゴーを贈られた人は、あきれはて、贈った人の常識を疑うことになるのは間違いがないところ。値下げしたといっても二個3万円じゃ贈った人は大奮発したつもりでもみんなから軽蔑されるのがオチ。たかがマンゴーに三万円を払うアホだと広告することとなり、みなから馬鹿にされるのである。
今回の不況は人々の平常心を呼び戻しつつある。たかが食い物にバカダカイ値段を有り難がって払うのはカッコワルイ「バブル現象」であった。ようやく人々はそれに気がついた。この変化は構造的・非可逆的なものであり、単なる不況による一時的なものではない(当たり前でしょう。たかがマンゴーに3万円も払うのは誰がみてもアホそのものだ。南米じゃマンゴーは落ちてるのを拾って食うのが正しい食べ方)。
この「超バカダカイマンゴー」の生産販売は宮崎県の東国原知事の肝いりのプロジェクトだったそうだ。彼は時代の変化を完全に読み間違いした。自民党の総裁になりたいと言いだしたのも、彼の感覚がずれている証拠だろう。
ニッポンの農林水産物価格には、この手の「バブル的価格設定」が多すぎる。彼らは時代の変化を完全に読み間違っているのである。
2 件のコメント:
まったくだ。そんなもの食うぐらいならスイカを食べる。
安くて、美味しいものを提供するのが、百姓魂。二個、三万円のマンゴー?卑しい精神だ。
農産物など、一個、千円以下にしておけと言いたい。
そうですね、食い物を高く売って消費者からぼろうとするのは卑しい精神。昔はそんなことはなかった。日本のヒャクショウはかつての矜持を失ってしまったのです。
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